介護保険事業者が地域と交流を持つ意義とは?多世代交流イベント『いきてゆくフェス』の紹介

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介護業界において、地域との交流はとても重要な役割を果たします。高齢者の社会参加や多世代交流を促進することで、地域全体がより活気ある環境となるからです。今回は、これらの意義を体現したイベント『いきてゆくフェス2024』について紹介します。

『いきてゆくフェス』とは?
多世代交流やおしごと体験等様々な催しを通して、高齢者の社会参加や介護・福祉について楽しみながら知ることができるイベントです。当会と豊中市が主催となり、年に1回開催しています。

豊中市で約20年間にわたって行われてきた高齢者向けイベント『いきいき長寿フェア』が前身となっており、より高齢者の社会参加や福祉・介護の魅力を広めることを目指し、2022年から『いきてゆくフェス』という今の形にリニューアルしました。「これからも豊中でいきてゆく」という思いをもって多世代で交流していくことを目指し、体験型、講座、スポーツ大会、相談ブースなど様々な催しを行っています。


地域の皆さんの『生活動線上』で開催することで、多世代への広がりを実現

もともとは市役所のロビーで行われていたこのイベントですが、2022年からは市役所近くの商店街を中心にデイサービスセンターや地域共生センターなどの施設を利用して開催するようになりました。この背景には「介護や福祉の魅力をもっといろんな人に触れて見てもらうために、もっと地域の方々や多世代を巻き込みたい」という思いがあります。商店街という地域の皆さんの『生活動線上』でイベントを開催することで、通った人に関心を持ってもらったり気軽に参加してもらったりできると考えたのです。

実際に今年10月に開催した『いきてゆくフェス2024』では、子どもから高齢者まで1655人の市民の皆さんに参加いただき大盛況となりました。行政と介護保険事業者、地域が一体となって生活動線上でイベントをやっている事例は全国的にも例がなく、大学関係者が見学に来られるなど他の地域からも注目されています。

まちへ出て地域みんなに見てもらう、みんなに共感してもらうことが大切

歳をとると「買い物に行きたいけれど途中で休めるベンチがない」「バスに乗りたいけれどバスの車高が高く歩行器で乗るのが難しい」など、一人で自立した生活を送るのが難しいケースもあります。こうした高齢者の悩みや不安を軽減し、快適に暮らしていただくためには『社会的・心理的なよりどころ』が必要です。そこで、老若男女の誰もが福祉・介護を学び、みんなで手を差し伸べられるまちづくりを目指して『いきてゆくフェス』のようなイベントを行っています。

先日行われた豊中市長との対談においても「今後の人口減少を見据えた持続可能な介護のキーワードは『社会化』と『多世代』です。そのために『いきてゆくフェス』のように、まちへ出てみんなに見てもらう、みんなに共感してもらうというのが大切なんだと改めて認識させても七日泣く泣く七日抜かぬ?らいました」との評価をいただきました。

これからも、地域とつながりがあり笑顔で支え合えるまちづくりを目指して、私たち介護保険事業者にできることがあれば積極的にやっていく所存です。今後も当会での取り組みや地域のユニークな事例を紹介していきますので楽しみにお待ちください。

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