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【データで見る豊中市の福祉】「ジブンゴト」として捉え、行動していこう

皆さんは、豊中市の高齢化率についてご存知ですか? 

令和5年(2023年)の調査によると、65歳以上の方の割合はなんと25.8%に達しています。この数字は大阪府及び全国平均を下回ってはいますが、緩やかな増加傾向は続き、2040年にはさらに高齢者の割合が増える見込みです。

出典:豊中市|第9期豊中市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 -資料編-

「介護」や「福祉」と聞くと、まだ先のこと、あるいは他人事のように感じるかもしれません。しかし、私たちの地域社会をより良くしていくためには、一人ひとりがこれらの課題を身近に感じ、「ジブンゴト」として捉えることが重要です。

「趣味」「仕事」「学びの場」を求める高齢者

豊中市では、高齢者の皆さんがどのような生活を送られているのか、何に関心を持ち、どのような支援を必要とされているのかを把握するために、定期的にアンケート調査を実施しています。その結果から、いくつか興味深い現状が見えてきました。

例えば、介護認定を受けていない方(以下、未認定の方)や要支援認定を受けている方、在宅で介護を受けている方、いずれも「趣味の活動」や「これまでの経験を活かした仕事」、「学習や教養を高める活動」に関心が高いことが分かっています。在宅で介護を受けている方においては、「地域活動(自治会・老人クラブ等)」への関心も高いようです。

出典:豊中市|第8期豊中市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 -第2章 豊中市の高齢者等を取り巻く現状-

一方で、在宅生活を続ける上で、介護保険サービス以外の支援として、「移送サービス(介護・福祉タクシー等)」や「掃除・洗濯」、さらには「外出同行(通院、買い物など)」への潜在的なニーズが高いことも明らかになっています。

出典:豊中市|第8期豊中市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 -第2章 豊中市の高齢者等を取り巻く現状-

地域活動への参加意欲や企画運営への関心も

地域住民の皆さんによる地域づくり活動への参加意向についても調査が行われています。未認定の方や要支援認定を受けている方では、「企画・運営」として参加したいと考えている方が約3割、「参加者」として参加したいと考えている方が約5割いらっしゃいます。

これは、地域社会への貢献意欲の表れであり、大変心強い結果です。しかし、現状では、地域活動の担い手の高齢化と新たな担い手の確保が課題として挙げられています。

出典:豊中市|第8期豊中市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 -第2章 豊中市の高齢者等を取り巻く現状-

「認知症になっても自宅で過ごしたい」思いと、「相談窓口を知らない」現状

認知症に関する意識調査では、未認定の方や要支援認定を受けている方の約半数が、もし自分が認知症になったら、周りの人に助けてもらいながら自宅での生活を続けたいと考えていることが分かりました。また、家族が認知症になった場合には、近所の人や知人にも知っておいてほしいと考えている方が約6割に上ります。

出典:豊中市|第8期豊中市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 -第2章 豊中市の高齢者等を取り巻く現状-

認知症の方が地域で安心して暮らしていくためには、認知症に関する正しい理解を広め、誰もが安心して相談できる窓口を知っておくことが重要です。しかし、認知症の相談窓口を知っている未認定・要支援認定の方はまだ約3割に留まっています。

出典:豊中市|第8期豊中市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 -第2章 豊中市の高齢者等を取り巻く現状-

介護を支える家族も高齢化。介護者同士のつながりを求める声も

在宅介護においては、介護者の負担軽減が重要な課題です。主な介護者は「子ども」や「配偶者」であることが多く、その年齢も高齢化が進んでいます。家族が主体となって在宅介護を継続していくためには、介護者同士の情報交換や交流の場の提供、男性介護者への支援などが求められているのです。

出典:豊中市|第8期豊中市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画 -第2章 豊中市の高齢者等を取り巻く現状-

誰もが支え合い、支えられる社会へ「地域包括ケアシステム・豊中モデル」

豊中市では「地域包括ケアシステム・豊中モデル」として、“すべての人に対して・すべての人が支えるシステム”の構築を目指しています。これは、「支えられる人」「支える人」という固定的な役割分担ではなく、誰もがその人なりのやり方で支え、また、必要な時に支えられる体制です。

このシステムをより機能させるためには、地域の皆さん一人ひとりの理解と協力が不可欠です。高齢化が進む中で、介護や福祉は決して他人事ではありません。

出典:豊中市|豊中市地域包括ケアシステム推進基本方針(概要版)

自分の暮らしや地域の未来に、少しだけ思いを巡らせてみませんか?

今回は、豊中市の介護と福祉の現状の一部をご紹介しました。データを通して見えてきたのは、高齢者の皆さんが地域とのつながりを大切にしながら、住み慣れた場所で安心して暮らし続けたいと願っていること、そして、それを支えるためには地域全体での協力が必要であるということです。

豊中市介護保険事業者連絡会は、これからも地域の皆さんと共に、より良い介護・福祉のあり方を考え、実現に向けて活動していきます。

皆さんもこの機会にぜひ、ご自身の暮らしや地域社会の未来について少しだけ思いを巡らせてみてください。小さな一歩が大きな変化につながるはずです。

私たちと一緒に地域の未来を考え、より良いまちづくりを目指していく仲間も募集中ですので、好きなことや得意なことを活かして地域に貢献したいとお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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