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〒561-0881
豊中市中桜塚2-25-12-205

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介護施設において利用者本人だけでなく、そのご家族との信頼関係は非常に重要となってきます。特に、ご家族は日常的に施設での様子を見ることができないため、不安や疑問を抱えやすい立場にあります。
そんな中、介護状況を「わかりやすく」「丁寧に」伝えるための工夫は、施設への信頼感を大きく左右します。
この記事では、施設職員として家族に安心感を与える情報提供の方法や、資料作成の具体的なコツについて解説をしていきます。
介護の現場では、専門用語や業界特有の表現を使いがちです。しかし、ご家族の多くは介護の専門知識を持っていません。伝え方を誤ると、説明不足や誤解を招く可能性があります。
さらに、家族が介護に対して「置いてきぼり感」を抱くと、ちょっとしたトラブルやすれ違いが不信感につながってしまうことも。
つまり、「わかりやすく伝えること」は、信頼関係を築く第一歩なのです。
月1回または2か月に1回、以下のような内容をまとめた簡易レポートを配布・郵送するのが有効です。
・生活リズム(起床・就寝・食事の時間など)
・体調の変化や服薬状況
・生活リハビリの取り組み状況
・趣味活動やレクリエーションの様子(写真付きが◎)
・スタッフからの一言コメント
A4サイズ1枚程度で文字数も多すぎず、写真やイラストを交えて直感的に伝えることがポイントです。
転倒や食欲の低下、急な認知症症状の進行など、状態が変化した場合は、電話や対面での報告+書面による説明を心がけましょう。
可能であれば、施設で使用している記録フォーマット(例:バイタルの推移グラフ)や簡単な経過表を活用して、「何が・いつから・どのように」変化したのかを見える形で説明します。
また、「現時点ではこのような対応をしています」という対処内容も明確に伝えることで、不安を和らげることができます。
例:「ADLが低下してきています」→「着替えや歩行など、日常生活の動作が少しずつ難しくなってきています」
専門用語は補足説明を添えるか、誰でも理解できる日常的な言葉に言い換えるよう意識しましょう。
レポートには写真を1枚でもいいので載せると、ご家族の安心感がぐっと高まります。
たとえば…
・レクリエーションの様子
・ご利用者の笑顔(プライバシーの確認が必要)
・施設内の季節の装飾や雰囲気
「百聞は一見に如かず」。図や写真は一瞬で雰囲気を伝える力を持っています。

・文字はゴシック体などシンプルなもの
・文字サイズは最低11pt以上
・過剰な装飾は避ける
・重要な部分は色分けや太字で強調
特に高齢のご家族も読む可能性があるため、視認性の高さも忘れずに。
資料を渡しただけでは情報提供は完結しません。説明の場面では、以下の姿勢が大切です。
・ご家族の疑問や不安をまず「聞く」
・過去の経緯や思いを否定せずに「受け止める」
・「安心して任せていただけるよう、◯◯な対応をしています」と伝える
一方的な説明ではなく、双方向のコミュニケーションを意識することが、信頼関係づくりにつながります。
介護のプロとして、ご利用者のケアを行うのはもちろんですが、家族との橋渡し役としての役割も私たちには求められています。
情報をわかりやすく整理し、誠実に伝えることで、ご家族の安心感と信頼を得ることができます。
資料作成に少し時間をかけるだけで、トラブルを未然に防ぐことも可能です。
小さな積み重ねが、大きな信頼へとつながります。
今日からできる工夫を、ぜひ1つでも取り入れてみてはいかがでしょうか?
