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〒561-0881
豊中市中桜塚2-25-12-205

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高齢化が進み、住み慣れた地域で最期まで暮らすという考え方が浸透してきた今、医療と介護の連携はより密接さを求められています。こうした中で、従来は病院内での業務を中心としていた看護師の役割が、地域全体に広がりつつあります。
看護師は、医療職としての専門性を持ちつつも、生活支援や地域連携においても重要な役割を担うようになってきました。介護施設・事業所にとっても、看護職の存在が現場の安心感や医療的判断の支えとなるケースが増えています。
介護施設の運営においては、以下のような場面で医療的な判断や対応に迷いが生じることがあります。
こうした場面において、看護師がいることで判断や連携がスムーズになる、あるいは訪問看護との連携によって対応範囲が広がると感じている管理者も多いのではないでしょうか。
豊中市では、地域包括ケアシステムの構築を目的として、「在宅医療・介護連携支援センター」が設置されています(※1)。
このセンターは、医療と介護の現場をつなぐハブとして、関係職種間の相談・調整・研修などの支援を行っています。また、豊中市介護保険事業者連絡会としても、こうした地域資源を活かした連携強化が意識されています。
地域の訪問看護ステーションも増加傾向にあり、事業所の特性に応じた連携の可能性が広がっています。看護師が「施設の職員」ではなく「地域の支援者」として関わることで、介護現場の安心感や対応力が高まる場面も少なくありません。
※1 出典:在宅医療・介護連携支援センター(豊中市公式サイト)
介護と医療の中間領域にある看護師の役割は、単に医療処置を行うだけではありません。以下の3つの観点から整理することで、地域医療における看護師の重要性がより明確になります。
医療的ケア(服薬管理、褥瘡処置、バイタルチェックなど)に加え、急変時の判断・初動対応や、医師との連携を担う役割です。常勤医師がいない施設において、看護師の存在は「安心材料」となります。
慢性疾患のある高齢者の生活支援、予防的健康指導、リハビリ職との協働など、“生活の中の医療”を支える存在として機能します。利用者のQOL(生活の質)に目を向けた支援が可能です。
ケアマネジャー・医師・薬剤師・家族など多職種間の連携において、医療的判断と介護的視点を橋渡しする存在です。情報共有の齟齬やミスを防ぎ、チームケアの質を高めることに貢献します。
全国では、介護事業所と看護師が連携し、以下のような取り組みが見られます。
※上記は他地域の汎用的な実践例であり、豊中市内の事業所の事例として特定されたものではありません。
常勤の看護師を配置できない事業所でも、以下のような連携形態が現実的な選択肢となり得ます。
こうした関わり方を通じて、医療との「点」ではなく「線」でのつながりを築くことができます。
地域包括ケアの推進において、看護師は“病気を治す専門職”から“生活と命を支える地域の協働者”へと役割が広がっています。
介護施設にとっては、医療との接点を強化するキーパーソンであり、地域と自法人とをつなぐ存在にもなり得ます。
すべての事業所が常勤看護師を抱える必要はありませんが、まずは**「どこで、どう医療とつながるか」**という視点を持つことが、これからの介護経営にとって欠かせない要素になってきています。
豊中市が整備している支援体制や地域資源も活用しながら、今一度、自法人の体制と看護職との関わり方を見直してみる機会としていただければ幸いです。
