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外国人介護士と日本人スタッフの「協働」の秘訣とは

前回と前々回の記事で触れた通り、日本の介護現場では外国人介護士の受け入れが進んでいます。そこで今回は、外国人スタッフと日本人スタッフが効果的に協働していくためには、具体的にどのようなコミュニケーションやサポート体制が必要なのかについて考えてみたいと思います。

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目次

同じ職場で働く「仲間」として、共に支え合う

外国人スタッフと日本人スタッフが円滑に協働していくために最も大切なことは、「外国人だから」「日本人だから」といった括りではなく「同じ職場で働く仲間」として共に支えあうことだと思います。この考えを基盤としたうえで、具体的には以下のようなコミュニケーションやサポートを行えると良いでしょう。

言語の工夫

難しい熟語や専門用語、略語などは避け、日常的な言葉を心がけることで、円滑に意思疎通が取れるでしょう。一方的に話したり早口になったりせず、相手の理解を確認しながら会話することも大切です。

また、必要に応じて翻訳アプリや多言語対応の業務マニュアルを活用することも効果的です。特にトラブルや災害など緊急性が求められる対応については多言語でマニュアルを作成しておくことで、もしもの状況でも職員間の連携がとりやすく、お互いに安心して働けるでしょう。

文化の理解と尊重

日頃のコミュニケーションや定期的な交流会などを通じて、お互いの文化や価値観を理解し、尊重しあう姿勢も大切です。

また、サービスの質の向上を目指す仲間として、業務上の良い点や改善点をお互いにフィードバックしあえる関係性を築いていけると良いでしょう。

チームワークの強化

「外国人スタッフ」「日本人スタッフ」という括りではなく、同じ職場で働くひとつのチームとして、各スタッフの強みを活かした役割分担が重要です。

その上で定期的なチームミーティングなど、困ったことや改善点を話し合う場を設けることで、チーム全体の結束力が高まります。その結果、業務効率化やサービスの質の向上に繋がるでしょう。

感情の共有とサポート体制

意見や感情を抑え込まずに気兼ねなく表現できる環境づくりも欠かせません。例えば「メンター制度」など、業務上の悩みや業務外のちょっとした相談事まで気軽に相談に乗ってくれる存在を設けることで、外国人スタッフが安心して働きやすくなります。

働く上での様々な気づきや感情を素直に表現できる環境は、スタッフ個人の成長を支え、チームとして職場全体としての成長にも大きく寄与するでしょう。

言語や文化の違いは「新たなコミュニケーションの幅」

外国人介護士が働くうえで、言語や文化の違いから生まれる課題はあるかもしれません。しかし、そもそも職場はいろんな価値観や強みを持ったスタッフが集まっているところです。

そう考えると、言語や文化の違いがあることは「コミュニケーションにおける壁となる」のではなく「新たなコミュニケーションの幅が広がった」と言えるのではないでしょうか?

多様な価値観や文化が混じり合うことで、これまでにはなかった「新たな介護のカタチ」が見えてくることもあるかもしれません。

豊中市介護保険事業者連絡会としても、今後も様々な取り組みを通じて多様な価値観や文化に触れ、学び、幅広い観点から「介護業界の未来」を考えていこうと思います。

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