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高齢者が孤立しない地域づくりを、私たち介護保険事業者から

少子高齢化や核家族化の進行に伴い、高齢の方の一人暮らしが増えています。家族や友人と会う機会が減り、交友関係が希薄になってしまうことで、「孤独感」を感じながら暮らしている方も少なくないでしょう。孤独感は活気や食欲にも影響し、身体機能や健康状態を悪化させる恐れもあります。

こうした問題を防ぐためには、高齢者が地域の人々や資源とつながれる環境づくりが大切です。そこで今回は、私たち介護保険事業者が「高齢者と地域の架け橋」となるには何ができるのかについて考えてみました。

目次

高齢者と地域をつなぐ「架け橋」になるためには

介護保険事業者は地域福祉において重要な役割を担う存在です。幅広いネットワークや資源、専門知識や経験などを積極的に活用していくことで、高齢者が孤立せずに安心して暮らせる地域づくりに貢献できるのではないでしょうか。具体的には以下のような取り組みが考えられます。

「地域カフェ」をひらく

介護施設の空きスペースや空き時間を使って「地域カフェ」をひらくことで、地域の人々の交流のきっかけを提供できます。お茶を飲みながらおしゃべりしたり、趣味や特技を共有したり、介護や健康について気軽に相談できたりと、幅広い内容を提供できるとよいでしょう。地域カフェがあることで、普段は外出するのが億劫だと感じている高齢者の方も「あそこに行けば誰かに会える」という期待から外出する動機づけにもなります。

見守り活動をする

自治体や地域ボランティア、民間事業者等と協力して一人暮らしの高齢者の見守り活動をするのもよいでしょう。 「お変わりないですか?」と定期的に電話や訪問で近況を伺ったり、食事の宅配時に「今日はよく眠れましたか?」とさりげなく健康状態をチェックしたり、ご近所さんと連携して「最近、郵便物がたまっていませんか?」と気にかける関係づくりをしたり。こうした見守り活動は、何か困ったことがあったときの早期発見・対応につながるだけでなく、「誰かが気にかけてくれている」という安心感を高齢者に届けることもできます。

世代を超えた交流を増やす

高齢者と子どもや若者が交流できる機会を作るのもよいでしょう。小学生や中学生と一緒に昔の遊びを体験したり、若者と高齢者が協力して地域の歴史をまとめたりといった若い世代との交流は、生活の楽しみが増えるだけでなく、子どもたちの学びや成長に関われる嬉しさや生きがいにもつながります。

ボランティア活動の機会をつくる

高齢者がボランティア活動に参加できる機会を作るのもよいでしょう。保育園で絵本の読み聞かせをしたり地域のお祭りの運営を手伝ったりと、地域の中での新たな役割を見つけることができると「社会の役に立っている」という充実感が得られ、他の活動への意欲も高まります。

制度の枠にとらわれず、地域の「困った」に寄り添える道を模索しよう

ほかにも私たち介護保険事業者にできることはきっとあるはずです。既存の制度やサービスにとらわれず、地域に暮らす高齢者やその家族の困り事や心配事をサポートできる取り組みを模索していくことが大切だと思います。

豊中市介護保険事業者連絡会としても、介護施設の空き時間を活用して地域交流を活性化させる『カイゴとチイキ』プロジェクトを進めていますので、ぜひ一緒に小さな一歩を積み重ねながらより良い地域づくりに励んでいきましょう!

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