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2025.10.19

【介護ロボット】介護ロボット導入による業務負担軽減の具体例

近年、介護現場における人手不足や職員の負担増加が深刻な問題となっています。そんな中、注目されているのが『介護ロボット』の活用です。

今回は、実際に介護ロボットを導入して業務効率化を実現した事例をご紹介しながら、介護ロボットの可能性や導入に役立つヒントを4つの視点からお届けします。

目次

①介護ロボットとは?

『介護ロボット』と聞くと、最先端の機械をイメージするかもしれませんが、実は種類も用途もさまざま。

厚生労働省は介護ロボットを、以下のように大きく7つの分類で定義しています。

・移乗支援(抱え上げの補助など)

・移動支援(歩行や車いすの補助)

・排泄支援(自動排泄処理など)

・見守り支援(センサーやカメラによる状態把握)

・入浴支援(入浴時の移動補助)

・介護業務支援(記録の自動化など)

・コミュニケーション支援(会話や認知機能の刺激)

ロボットと言うくらいなので高額なイメージがあるかもしれませんが、最近では補助金制度の活用やレンタルによって導入しやすくなってきています。

②導入事例1:見守り支援ロボットで夜勤の負担を軽減

【事例】特別養護老人ホームA(入所定員80名)

この施設では、夜間の巡視業務が大きな負担となっていました。そこで導入したのが、ベッドに取り付けるタイプの「見守り支援ロボット」です。

▼主な機能

・起き上がり、離床を検知してアラート

・呼吸や心拍の変化も検知できるセンサー付き

▼効果

・夜間の不要な巡視が減少(1人あたり30分~1時間の削減)

・入居者のプライバシー確保にもつながった

・職員の夜勤ストレスが軽減され、離職防止にも効果

職員からは「不安が減って安心して働けるようになった」という声もありました。

③導入事例2:移乗支援ロボットで腰痛リスクを軽減

【事例】介護付き有料老人ホームB(入所定員50名)

この施設では、利用者のベッドから車いすへの移乗が頻繁にあり、職員の腰痛が大きな課題でした。そこで導入されたのが「移乗支援ロボット(装着型)」です。

▼主な機能

・腰や背中に装着し、持ち上げや支えをアシスト

・利用者を優しく持ち上げる補助動作

▼効果

・1日あたり20件以上の移乗を負担少なく実施

・腰痛の訴えが激減し、休職者も減少

・新人職員でも安心して介助が可能に

「一度使ってみたら、もう無かったときには戻れない」と、現場の職員からも高評価でした。

④導入を成功させるためのポイント

小さく始める

まずは1台、1ユニットなど、限定的に導入して効果を検証するのがおすすめです。

現場の声を反映する

導入前後の職員の声を聞くことで、使いやすい環境づくりや定着がスムーズに進みます。

補助金や助成制度を活用する

厚生労働省や自治体によって、介護ロボット導入への補助制度が多数あります。

導入コストが不安な方は、制度を活用して無理のないスタートを切りましょう。

まとめ

介護ロボットは「夢の機械」ではなく、今すでに現場の力になっている「現実的な選択肢」です。

介護職員の負担軽減、業務の効率化、そして利用者の安心感の向上。

これらを実現するためのツールとして、介護ロボットの導入は今後ますます重要になっていくでしょう。

「うちの施設ではまだ難しいかも…」という方も、まずは事例を参考に、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。

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