1. TOP
  2. Blog
  3. ブログ記事
  4. 介護と地域包括ケアのこれから。地域とつながる事業所になるには?

ブログ・活動アーカイブ

2026.01.23

介護と地域包括ケアのこれから。地域とつながる事業所になるには?


地域包括ケアが示す未来の介護経営戦略

介護業界はいま、「施設内完結型」から「地域連携型」へと大きく転換しています。
国が推進する地域包括ケアシステムは、医療・介護・住まい・生活支援を一体的に整備し、地域全体で高齢者を支える仕組みです。この考え方は、単なる制度上の枠組みではなく、事業経営の方向性そのものを示しています。

地域包括ケアの時代においては、利用者数の確保や加算の取得よりも、「地域の中でどう必要とされるか」が経営の持続性を左右します。地域社会との信頼関係は、利用者紹介、人材確保、行政・医療機関連携など、多方面で経営リスクを下げる重要な資産になります。


地域とつながることで広がる経営資源

介護事業所にとって、地域とのつながりは“社会貢献”ではなく、経営戦略の一部です。
たとえば、地域の見守りネットワークや医療機関、包括支援センターと連携していれば、自然と情報の共有が進み、利用者紹介や相談依頼が増える傾向にあります。いわば“信頼関係が生む営業効果”です。

さらに、地域イベントや介護予防教室などに参加することで、事業所名や職員の顔が地域に浸透します。これは人材採用にも好影響を与えます。

近年の就業者意識調査(厚生労働省「令和5年版労働経済白書」など)では、若手介護職の約6割が「地域や社会に貢献できる仕事を選びたい」と回答しています。また、リクルートワークス研究所の調査でも、「地元に根ざした働き方」を重視する傾向が30代以下で増加していることが明らかになっています。

このように、地域とつながる姿勢を示すことは、単なる社会貢献ではなく、「共感採用」の観点からも効果的です。
「地域に貢献できる仕事がしたい」「暮らす町でキャリアを築きたい」と感じる人材が増える中で、地域密着型の経営方針は採用力の強化にも直結します。


事業所が地域に開く3つの戦略ステップ

1.発信する – 自社の理念を地域に伝える
まずは、自事業所の理念や取り組みを積極的に発信しましょう。SNSやホームページ、地域広報誌などを活用し、「どんなケアを大切にしているのか」「どのような社会を目指しているのか」を地域に共有することが重要です。
情報発信は採用・連携・地域理解のすべてに直結します。

2.交流する – 顔の見える関係を築く
次に、地域住民や団体と接点を持つこと。地域イベントや福祉フェア、学校との連携授業などに参加することで、事業所の活動が“地域の一部”として認識されます。
交流を通じて築かれた関係は、いざという時の相互支援や紹介にもつながります。

3.協働する – 地域課題を共に解決する
最終的には、地域包括支援センターや行政、他職種と共にプロジェクトを立ち上げる段階へ。
たとえば、買い物弱者への支援、高齢者の外出支援、災害時の避難サポートなど、地域課題を事業所が一部担うことで、地域からの信頼と存在感が確立します。
“協働”は手間も時間もかかりますが、結果として地域内での立ち位置を強固にし、長期的な事業基盤を築く要となります。


“地域の中の介護”がもたらす持続可能な経営

地域との関係づくりは、最終的に「持続可能な経営」を実現するための鍵になります。
まず、地域から信頼を得ることで、利用者・家族・医療関係者からの紹介が安定し、広告や営業に頼らない集客が可能になります。
さらに、地域ネットワークに参加していることで、制度改正や行政情報の入手も早くなり、変化に強い経営体質が生まれます。

加えて、“地域に必要とされる事業所”という評価は、職員の誇りや定着率にもつながります。経営における最大の課題である「人材の安定確保」においても、地域連携は大きな武器になります。

これからの介護経営は、単にサービス提供の効率を追うだけでは生き残れません。
地域の課題に向き合い、その解決の一翼を担うことでこそ、介護事業所は社会的信用と経済的安定を両立できます。

“地域の中で選ばれ、地域と共に歩む介護事業所”——それがこれからの時代に求められる、最も持続可能な経営のかたちです。


リアルハブイベントを主催し、豊中を⁨⁩一緒に盛り上げてくださる方を募集しています。過去に開催されたイベントなど気になる方はこちらをチェック!

目次