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〒561-0881
豊中市中桜塚2-25-12-205

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介護施設で起こる事故の多くは、職員が「もっと見ていれば…」「声をかけていれば…」と自責してしまうことが少なくありません。しかし現実には、事故は“個人のミス”よりも“環境・仕組みの問題”から生まれるケースが大半です。
特に多いのは 転倒 と 誤嚥(ごえん)。どちらも起こる場所や時間帯に一定の傾向があり、事前に「事故のクセ」をつかむことで予防の精度が一気に高まります。
転倒事故には、実は“よく転ぶ人”よりも“よく転びやすい場所”があります。
共通しているのは 「姿勢が変わる瞬間」 と 「集中力が途切れやすい動線」。
特に夜間や早朝のトイレ移動は、足元がふらつきやすく、職員の観察も届きにくいため最も転倒が多いポイントです。
誤嚥が多いのは 食事の前半と後半 です。
また、食事開始直後は職員が他の利用者への配膳対応で忙しく、後半は“見守りの手薄さ”も誤嚥につながる原因です。
事故は「利用者さんの動作のクセ」に目を向けると、予防がぐっと現実的になります。
職員がよく気づく“危険なクセ”には、以下のようなものがあります。
こうしたクセは、その人にとって“普段の動作”になっているため、注意だけでは改善しません。
動線の工夫・椅子の高さ調整・食事ペースをゆっくりにする環境づくり といった「物理的・環境的なアプローチ」が効果的です。
事故は「あと1秒早ければ防げた」という瞬間が多いもの。
声かけのタイミングを意識するだけでも、事故率は大きく下がります。
声かけは単なるコミュニケーションではなく、
利用者の注意力を高め、行動を安全モードに切り替える“スイッチ” の役割を果たします。
事故は職員個人の技量ではなく、チームとして仕組みに落とし込むことで初めて減らすことができます。
介護現場には「ヒヤリ・ハット」が日々起こっています。
ヒヤリは“事故未満”なので軽く扱われがちですが、実は最も価値のある情報です。
これらをリスクカンファレンスで共有することで、
「個人の経験」→「チームの知識」→「施設全体の安全」 へと転換できます。
リスクを共有すると、事故は“個人の責任”ではなく“チームで改善できる課題”と捉えられるようになり、職員の心理的安全性も向上します。
安全対策は、研修を一度実施しただけでは定着しません。
事故の多くは「慣れ」「思い込み」「忙しさ」から起こるため、継続的な学びが欠かせません。
特に効果が高いのは、実際の施設内でのシミュレーション研修。
「ここで立ち上がる利用者さんが多い」「ここが死角になる」など、
現場に合わせた学びは事故予防に直結します。
介護施設で起きる事故は、決して「注意不足」だけではありません。
“人の動作のクセ”と“環境のクセ”が重なった瞬間に起こるものです。
事故ゼロは理想ですが、現場の努力だけで完全に防ぐことは難しい現実があります。
だからこそ、事故を個人のせいにしない文化 と チームで改善する仕組み が、
安全で安心できる介護をつくる土台になります。
