1. TOP
  2. Blog
  3. ブログ記事
  4. 移乗介助が“腰にくる”あなたへ。ボディメカニクス再入門〜ラクになる3つの原則〜

ブログ・活動アーカイブ

2026.01.02

移乗介助が“腰にくる”あなたへ。ボディメカニクス再入門〜ラクになる3つの原則〜

目次

導入

「また腰が…」――移乗のあとにそう感じるなら、力の向きと土台づくりが少しズレているサインかもしれません。重心移動は「体の重さを前後左右へ“流す”こと」、支持基底面は「足で作る土台の広さと安定」のこと。今日は理屈を現場の動きに置き換えて、明日からラクになるコツをまとめます。

課題

忙しいと、どうしても“持ち上げる介助”になりがち。足がそろったまま、ベッドが低すぎる、声かけが曖昧――これらは腰に負担を集中させ、ヒヤリの元にもなります。正しいフォームの反復が、職員の体を守り、利用者の安心にもつながります。

取り組み|ラクになる3つの原則

① 近づけて、合わせる(重心を共有)
遠くから引かず、骨盤どうしを近づけます。呼吸と合図を合わせ、小さく揺らしてから動くと、重さが自然に“流れ”ます。発想は「持ち上げる」ではなく**“転がす・滑らせる”**。

② 広く・低く・片足半歩前(支持基底面を作る)
足幅は肩幅+半足分、片足を半歩前に。膝・股関節を軽く曲げ、体幹中立を保つと、力は腕ではなく床からもらえる状態になります。ベッドの高さは自分の股関節あたりが目安。

③ 持ち上げない・摩擦を減らす(用具を味方に)
移乗ベルト、スライディングシート、回転クッションなどをためらわず使用。用具は“ズル”ではなく安全と省力化の標準装備です。

すぐ使える5ステップ(ベッド→車いす)

  1. 準備:ベッド高さ調整/車いす45°・ブレーキ・フットサポート上げ
  2. 声かけ:短く段取り共有(「合図で前→立つ→回る→座る」)
  3. フォーム:前後に足/膝と股関節をゆるめ体幹中立/骨盤を“近く・低く”で捉える
  4. 重心移動:小さく前→上→回旋へ“流す”(決して持ち上げない)
  5. 安定化:深座り・足位置・体幹を整え、呼吸を合わせて終了

ありがちなNG

  • 一人で抱え上げる/腕だけで引く
  • 足がそろったまま/背中が丸まる
  • ベッド高さが合っていない/声かけ・合図がない

成果

3原則を徹底すると、腰への一点集中が分散し、ヒヤリが減ります。新人指導では同じ言葉・同じ手順で合わせられるため、現場の再現性が上がります。チェックリストや短い動画マニュアルを作り、**“同じ型で練習”**できる環境を整えると定着が早まります。

まとめ

合言葉は「近づけて合わせる/広く・低く/持ち上げず滑らせる」。この3つをそろえれば、今日より明日の移乗が確実にラクになります。体を守ることは、良いケアを続けるいちばんの近道。チームで型をそろえて、負担の少ない介助を当たり前にしていきましょう。

リアルハブイベントを主催し、豊中を⁨⁩一緒に盛り上げてくださる方を募集しています。過去に開催されたイベントなど気になる方はこちらをチェック!

目次