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〒561-0881
豊中市中桜塚2-25-12-205

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3月は、介護現場にとって一年で最も慌ただしく、かつ重要な「分岐点」となる時期です。 卒業、入職、人事異動。チームの顔ぶれがガラリと変わる4月を、ただ「出たとこ勝負」で迎えてしまうか、それとも準備を整えて迎えるか。このわずかな意識の差が、新年度早々の事故発生率や、職員の定着率を左右することがあります。
特に管理者の皆様にとって、3月後半は「現場を回すこと」に加え、**「4月からのチームがスムーズに機能し始めるための環境を整えること」**に意識を向けたい時期です。
今回は、新体制が初日から心地よく滑り出すために、現場で検討しておきたい「4つの整理」の視点をご提案します。
新体制で最もトラブルが起きやすいのが「情報の断絶」です。「前のリーダーはこう言っていた」「そんな話は聞いていない」という、現場の混乱を防ぐための工夫を考えてみましょう。
介護現場には、マニュアルには書ききれない「利用者様ごとのこだわり」や「ご家族とのデリケートな約束事」が存在します。リーダー交代がある場合は、通常の業務引き継ぎに加え、利用者様の自尊心に関わるような「大切にしている習慣」を共有する場を設けてみてはいかがでしょうか。
「とりあえずここを見れば緊急時の対応がわかる」という情報の置き場所を一つ指定しておくだけでも、新人の不安は大きく解消されます。大切なのは、知識を個人の持ち物から「チームの共有財産」へと移し替えておくことです。
「忙しいから片付けは後回し」になりがちな時期ですが、物理的な環境を整えることは、新しいスタッフの不安を取り除き、メンタルを整えることにも繋がります。
例えば、新人用のロッカーや靴箱が整えられ、自分の名前が用意されている。ただそれだけのことで、新入職員は「自分は歓迎されている」と深く安心します。逆に、初日に自分の居場所が定まっていないと、その不信感は長く尾を引くものです。
また、掲示板の古い通知や、主のいない私物などを一掃することも重要です。職場に新しい風を通し、新しいリーダーが自らの方針を打ち出しやすい「真っ白な状態」をプレゼントするつもりで、環境を見直してみてはいかがでしょうか。
第1回でも触れた通り、これからの経営戦略の鍵は「地域とのつながり」にあります。人事異動に伴う挨拶回りは、単なるマナー以上の価値を持っています。
豊中市の場合であれば、**「一般社団法人豊中市介護保険事業者連絡会」**などの活動を通じて築いたネットワークを、後任に引き継ぐ絶好の機会です。
ケアマネジャーや往診医への挨拶に新任リーダーを同行させ、単なる紹介で終わらせず、「新体制では〇〇の受け入れを強化したいと考えています」といった「これからの展望」を添えてみてください。この一言があるだけで、4月以降の連携の質が劇的に変わります。地域の中での自所の役割を再定義し、それを外へ発信する。それが新体制の最初の仕事になります。
「誰かがやるだろう」という曖昧さは、新体制においては不安の種になります。特に新しい顔ぶれになる時期は、全員が「自分の役割」を再認識する必要があります。
委員会活動や各種係の分担も、一度「なぜこの活動が必要なのか」を新メンバーに伝え直す機会を作ってみてください。慣習化した業務に、改めて意味を吹き込む作業です。
また、管理者の皆様から新任リーダーに対し、「どこまでを現場の判断に任せ、どこからを管理者がフォローするか」の目安を共有しておくと、リーダーが迷いなく動けるようになります。管理者が「あなたの後ろ盾になる」という意思を明確に示すことが、リーダーの勇気へと繋がります。
4月の慌ただしさをゼロにすることは難しいかもしれません。しかし、管理者の皆様が「新しい仲間が困らないように」と整える一つひとつの準備は、スタッフへの何よりの「ケア」になります。
管理者のあなたが準備を整える背中を見て、既存の職員は「自分たちも新人を支えよう」と感じ、新入職員は「この職場を選んでよかった」という確信を深めます。
まずは、自身のデスクの周りを見渡したり、掲示板の古いチラシを一枚剥がすことから始めてみませんか。その小さな一歩が、最高のチーム作りの始まりです。
