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2025.11.01

SNSを“地域とつながる力”に変える

〜目的からはじめる、介護施設の情報発信設計術〜

「投稿はしてるけど、誰に届いているのか分からない」
「いいねはつくけど、地域とのつながりにはなっていない気がする」

そんな声が、介護・福祉の現場から聞こえてきます。

SNSを活用する介護施設や地域包括支援センターは増えていますが、今求められているのは、ただの情報発信ではなく“目的をもったつながりづくり”です。

目次

「その投稿、誰に届いていますか?」

行事の写真、日々の風景、スタッフの笑顔──
それらの発信は温かみがあり、親しみやすい反面、“他の施設と何が違うのか?”が伝わりにくいという課題も抱えています。

SNSを単なる“広報ツール”で終わらせず、「関係を生む仕組み」として活かす。そのためにまず必要なのが、“誰に・何を・なぜ”届けるのかという目的意識の明確化です。

目的から逆算する、発信の3つの方向性

発信の目的主なターゲット有効な内容例
地域認知地元住民・自治会地域行事の紹介、Q&Aシリーズ、地域連携の報告
学生リクルート福祉系学生、Uターン人材新人職員の1日、職場の裏側、インターン体験
新規利用者獲得本人・家族・ケアマネ入浴や食事の様子、安心感のある日常、1日の流れ

すべてを一度に狙うのではなく、1つの目的に絞ることで投稿の一貫性とメッセージの届き方が格段に変わってきます。

差別化を生む投稿企画のヒント

他施設と差がつく投稿とは?その鍵は「企画性」です。

  • スタッフの一問一答リレー
  • 地域の疑問に答えるQ&Aシリーズ
  • 介護の“裏側”特集
  • 利用者さんの夢を叶えるプロジェクト

これらの企画は、一度投稿して終わるのではなく、シリーズ化することで「この施設らしさ」を積み上げていくことができます。

成功事例に見る、SNS活用の実利

実際にSNSを通じて成果を出している施設には、以下のような共通点があります。

  • 投稿を目的別に設計している(例:ケアマネ向けの技術動画、学生向けの職場紹介)
  • 投稿内容にストーリーがある(背景・意図・反応をセットで発信)
  • 撮影・同意取得・投稿までの流れがチーム内で共有されている
  • フォロワー数ではなく、見学申込・ボランティア希望・地域連携など“反応の質”を評価している

数字を追うのではなく、「どんな反応があったか?」を大切にしている点が、共通する成功の鍵です。

続けるための体制づくり

「広報担当が片手間でやっているから続かない」──よくある声です。

続けるためには、以下のような仕組みづくりが不可欠です。

  • 担当者を決めるだけでなく、業務時間内に“発信タイム”を設ける
  • 撮影係・投稿係など役割分担をする
  • テンプレートやカレンダーで内容を決めておく
  • 無料の予約投稿ツールを活用する

発信を「個人の熱意」ではなく、「チームの仕事」として仕組み化することが、継続と質の両立につながります。

まとめ:「映え」より「関係を生む発信」へ

介護施設のSNS発信に求められているのは、注目を集める“バズ投稿”ではなく、地域や家族、求職者との“つながり”を育てることです。

  • 投稿を通じて誰と関係が生まれたか?
  • その投稿は、次の出会いや相談につながったか?

つまり、介護施設においては、いいねの数や閲覧数よりも投稿によって「どんな問い合わせがあったのか」「どのような属性から届いたのか」が、最も重要な成果指標になります。

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