利用時間外のデイサービスでこども食堂を開催!「介護施設を地域にひらく」ことの大切さ

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介護施設を地域にひらくことは、施設側・地域側ともに価値があります。今回は、利用時間外のデイサービスを活用した『こども食堂』の事例紹介や、介護施設を地域にひらくことの意義についてお伝えします。

デイサービスを会場に地域の市民団体がこども食堂を開催
先日、株式会社スマイルが運営するスマイルデイサービスにてこども食堂が行われました。参加した子どもたちは阪急阪神ホールディングス株式会社から寄贈いただいた美味しいパンを食べたり、UNOや塗り絵で遊んだりと楽しいひとときを過ごしました。さらには地域で活動しているハープ奏者による演奏も行われ、興味津々で聴きいっている様子も見られました。

介護施設を利用したこども食堂は他の地域でも盛んに行われています。例えば、大阪府堺市にあるデイサービスの営業終了後の施設を借りてNPO法人WAIKIが行っている『うきうきワイキ食堂』。寄付いただいた食材を使った料理のほか、デイサービスに併設された老人ホームで提供されている食事をこども食堂用にアレンジするなど施設との連携体制も特徴的です。

介護施設と地域をつなげる『カイゴとチイキ』プロジェクト
先述したスマイルデイサービスでのこども食堂は、私たち一般社団法人豊中市介護保険事業者連絡会が行っている『カイゴとチイキ』プロジェクトの一環として開催されました。

『カイゴとチイキ』プロジェクトは、地域で暮らす皆さんが介護施設や介護事業所に気軽に相談したり頼ったりできる環境をつくりたいとの思いからスタートしたもので、「地域の人たちともっとつながりたい!」と思っている介護施設の方と「介護施設を使って活動をしてみたい!」と思っている地域の方をつなぐ橋渡し役となることを目指しています。

介護施設を地域にひらくことの大切さ
介護施設を地域にひらく、つまり施設を地域にオープンにして住民や事業所に活用してもらうことは、施設側と地域側どちらにとっても良いことです。当プロジェクトを進めるにあたってご指導をいただいた合同会社ライフイズの代表・影近卓大さんから伺った素敵なエピソードを紹介します。

影近さんは東京の多摩市で訪問看護ステーションや重症児者の通所施設を運営されており、『障害者と健常者』『支援者と被支援者』といった関係性ではなく、全ての人が対等な市民としてその場に存在し続けられることを目指して活動されています。イベントでの関わりではなく日常生活で自然に関わり合うことを大切にされており、施設の前で駄菓子屋を運営するなど取り組みもとてもユニークです。そのような取り組みのなかで地域の子どもたちやその親御さんが自然と集まり、過去には看護師資格を持つ親御さんと出会い、そのまま施設で働くことになったケースもあったそうです。

このように介護施設を地域にひらくことで、新たな出会いが生まれ、頼り頼られる関係性を築き、ともに支え合いながら同じ地域で暮らしていく。そんな未来をつくるために、当会ではこれからも介護施設と地域のそれぞれのニーズに耳を傾けながら橋渡し役を担っていきたいと思います。

介護施設の活用方法を一緒に考えてみませんか?オープンミーティング開催中
『カイゴとチイキ』プロジェクトでは、利用時間外の介護施設を活用してどんなことができるだろう?こんなことをしたら面白そう!といったアイディアを出し合うオープンミーティングを開催しています。介護施設関係者はもちろん、施設を使ってなにかやってみたい方や福祉や介護、地域に関心のある方など、どなたでもご参加いただけます。普段は介護に関わりのない方も大歓迎ですのでぜひお気軽にご参加ください。

*カイゴとチイキ オープンミーティングの詳細はこちらをチェック!

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